グローバル・世界の動向 Robさんの独り言

日本への旅行者: 「プロボノ嗜好のバックパッカー」と「団体VIPツアー旅行」

「勝手に考えるシリーズ!」と名づけようと思いましたが、今度1月にとあるお客さまがいらっしゃるようなので、伊豆で「最高のおもてなし」をするには、を考えてみました。

少し、読んでみて、もし意見や提案がある方は是非コメントをしてみてください。

ものを考えるとき、現代の我々は「YesかNo」の二元論的な世界に住んでいるため、まずは極端で考えてみたいと思います。幸い、この2年間でもある意味幅広い層の外国人観光客の方々とお会いすることができたので、少しだけ現在の感触だけ共有してみたいと思います。

「バックパッカー/プロボノ嗜好層」「個別VIPツアー団体客」

両極端に考えると、実は旅行者というのは、2パターンに分かれると思います。実はこの2つのパターンの間の分類に入るタイプの旅行者もいますが、これらは基本的にこの2つのタイプの「アーリーアドプター(Early Adpoter)」の人が体験したツアー内容などを好むタイプの人だと思っていいと思います。

http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0502/24/news129.html

IT Media記事「アーリーアダプター(あーりーあだぷたー)」より抜粋。 (http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0502/24/news129.html

※「アーリーアドプター」はムーア氏が提唱した。「キャズム」理論です。現代の新しい仕組みやサービスは常にこのTOP20%弱の人が作っていくという理論です。一般的にはITサービスに特化していますが、現在ほぼIT化している旅行・サービス業界もこの理論に近い内容を充てられると思います。(予約はbooking.com、楽天、じゃらんなどから提供されているから、「行って体感する」以外はamazonで本買っているとほとんど変わらない状況になってしまっている状況になっている。)

では、この「アーリーアドプター」である2タイプの人はどんな人が存在するのか?を個人的な見解から紹介します。

「バックパッカー/プロボノ嗜好層」

一般的に日本で「バックパッカー」というと、「安宿を巡る」というイメージが定着していると思います。これは、もしかしたらその昔猿岩石やなすびや企画番組で海外を歩き回った印象があるのかもしれません。しかし、海外では「バックパッカー=冒険者」という意味あいで捉える人もたくさんいます。よって、実は知的好奇心や向上心が高い人が人生の中で一度バックパッカーになるという、印象があります。架空の人物、実物の人を含めるマルコ・ポーロ、クリストファーコロンブス、インディージョーンズ、チェ・ゲバラなど、結構な数での社会的な影響を与えている人は冒険家です。アーティストでいえばモーツアルトやゴッホなども本人の意思ではないにしよ、色々な国を転々としながら育っています。日本でも実は明治維新を起こした志士達のほとんどが「遊学」をしました。坂本竜馬や吉田松陰をはじめほとんどの志士たちが日本各地で自ら師をみつけ、一人で旅をしました。ジョン万次郎こと中浜 万次郎は、島で漂流したことをきっかけにアメリカに渡りました。福沢諭吉は直接は明治維新には関わっていないが、長崎またはアメリカなどに遊学している(正確には米国は岩国使節団ははもちろん「遊学」というのは今の日本語で言う遊ぶ=おちゃらける、ではなくて、より仏教的な「遊び(余裕、許容)を持つ」という意味で使われていたのかもしれません。なので、意外とバックパッカーで多いのは、「自分という人間の範囲を広げたい」「自分自身を向上させたい」と思う人がたくさんいます。

KF at English Wikipedia [Public domain], from Wikimedia Commons
また、「プロボノ」という最近日本でも一部使われるようになった言葉ですが、社会奉仕のために自分のスキルや自分というキャラクターを活かしながら旅をしたい、というタイプの方もたくさんいます。こういう方は社会的にも高い地位の仕事(研究者、教授、自立できているフリーランスアーティスト)についている方が多いようにも思えます。海外だと「サバティカル」という制度を使い、ある年数が経ったら1~2年自分の専門分野以外への知見を広げるための能動的な休暇を取る制度などを入れています。学生でも「ギャップ・イヤー」というもの推奨する文化などもあり、大学に在学中、休学をして目的意識を持ったボランティア活動やインターンシッププログラムなどに参加する将来有望な学生などもいます。

彼らは地域貢献やボランティアにも前向きな傾向があるので、宿泊客などになるとどう思ったか、や「なんでこういう仕組みはないんだ?」と色々とヒントとなるようなことを聞いてきます。また、「A国でやったんだから、日本もやれば面白い」と言ったようなアイディアもたくさん出てくる。もちろん、全てが採用可能なわけではないが、中には重要なヒントもたくさんある。こういった層からの意見は是非取り入れると「いい先行投資」になると思う。

「個別VIPツアー団体客」

個別団体ツアーという旅行形態が日本では人気があるように思えます。これはある程度の「富裕層」と呼ばれる団体が一人当たり20-50万でコンセルジュがデザインし、そして専任のツアーコンダクターがいるタイプのツアーです。実はこういった会社は日本にたくさんあり、海外から来るお客様向けのサービスを常に提示しています。文字通り「VIP」で顧客別に完全カスタマイズした個別プランを提示する。また、日英バイリンガルのガイドも付け、それこそ完全に特注したラグジュアリーツアーなのである。このような形式を好む人は、人と文化に触れることを何よりも求めます。なので、「お客様は王様」よりも「人」として扱われることに大変喜びます。また同時に将来有望な比較的若い人や、すでに世界的に成功している「グローバルシティズン(Global citizen)」な人もたくさんいて、観光や触れ合いを通した「まなび」を何よりも喜びます。今日も少し、話していたところ、レストランや割烹よりも地元の方との交流を求めているようで、このあたりは日本各地、そして特に田舎の地域でのマッチングは良いのかと思いました。

実は日本の「お宅訪問」を題材にしてYoutubeなどで紹介する外国人は実は非常に多いです。。下の例だと、1番目のようなとても大層な家もそうだが、2番目のビデオのような普通の家も外国人からすれば、「ジブリにでてくる家みたい」「あの漫画ででた食べ物だよな?」などとExotic(エキゾティック)に感じるそうです。この辺りは「YOUは何しに?」に出てる意外にも

日本語学校のプロモーション用とも思われるブログ記事にもちゃんと、茶道教室などは載っており。

https://www.kcpinternational.com/2016/02/kcp-winter-2016-students-experience-the-japanese-tea-ceremony/

中にはこういう体験を2-3時間単位で切り売りするVoyaginやWOW!Japan、AirBnB Experienceなどもあり、このような体験はいい思い出にもなるし、「インスタ映え」するような内容でもある。

VOYAGIN https://www.govoyagin.com/ja/things-to-do/japan
WOW!Japan https://exp.wow-j.com/en/

また、個人的に好きなのは下の1966年の昭和日本のドキュメンタリーである。古臭いといえば古臭いが、今も残る風景はたくさんある。特に東京から電車3時間を超えるとまだあたりまえな世界だ。

参考まで、下記リンクにて、国別の旅行支出を別ブログで纏めてみました。たぶんこのような一風観光以外の体験を有償で体験してくれそうな層だと勝手に思っています。中国以外ではヨーロッパ(特にスペイン、フランス、英国、イタリア)の国々からの消費動向が目立ちます。特にスペイン人は2-3年前から日本での支出額が突出しており、高級な絵画か骨董品でも買っているんじゃないか?という数字になっています。(全体平均20万に対し、スペイン人の支出は常にそれを上回る)街中も大きな団体はこういうタイプのお客さまは多く、彼らが喜ぶような「記録より記憶」に残るような体験オプションなどを提供できたら、街の差別化にもなるし、日本の文化をより深く理解してもらえるのではないかと思います。

Confusio: 国別の旅行支出について

補足:モデルコース

実は昨年の夏にとあるツアー会社に東伊豆(稲取・熱川地区)を紹介してみた。この会社は京都に本社を置き、上記「個別VIPツアー」の企画運営をしていて、文化的嗜好が高い顧客層を相手にしている。本当ならば、大川・北川、片瀬・白田も紹介したかったが、時間の関係でこちらからスタートした。色々と紹介したところ、やはり「地元感が溢れている」という印象で、そのツアー会社では、日本の日常が魅力に映ったらしく、今後もそういった体験を求むお客様に紹介したいとのこと。今回は箱根という比較的「観光施設らしい」ところから、来るため、コントラストとして「日常を味わいたい」という要望である。海外からのラグジュアリーツアー希望者からはこういった要望は意外と多い。

今回はモデルコースとして次のようなものを選んでみた。

  • お寺訪問 *
  • クラフトづくり(つるし飾り) *
  • 家庭訪問+料理+地元神社の訪問 (おにぎり、やちらし寿司、トン汁など?)

今回は時間の問題で↑の3つを提案してみるが、実は結構日本の生活様式とその歴史に興味を持つお客さんもたくさんいる。(*)の部分は地域にある既存の着地型ワークショップである。こういった「観光 × 学び × 体験(そして記憶に残す)」は外国人観光客大好物の方程式であるようにも思える。今後は他にも次のようなものを提案できればと思っている。感覚としては、日本の小学生や幼稚園児向けのワークショップを用意する、というイメージで良いと思う。三番目の「家庭訪問+料理+地元神社の訪問」のところは普通の幼児であれば、「広場で遊ぶ」のような内容かと思うが、そこは大人なのであまり身体的な活動ではなく、手と頭を使う活動で良いと思う。

また、今の時点では次のようなものも候補として挙げている。

  • 畳ドクターによる畳ワークショップ+畳ワークショップ講座
  • 古民家・茶屋 訪問 *日本風庭園(大小)、畳、縁側などでお茶を飲む写真などはみんな大好きだ。またこれに合わせて囲炉裏やヒノキのテーブル、家の中の兜や雛壇のようなものがあるのも良い。意外とそれ以外の日本人にとっては日常的な「あたりまえ」もいつのタイミングでゲストが興味を示すかはわからない。
  • 地元食材を使った料理教室

これから、これらの案を提案してみて、そのお客さん及び今回京都から来る外国人ツアーデザイナーに紹介していきたいと思う。

以上、

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